[事象1]
pg_dumpコマンドで出力したデータを別のサーバーのDBにpsqlコマンドでリストアしたら重複キーエラーが発生した。
補足:実際はレコードのinsertは成功、つまり重複レコードが入ってしまった。その後の主キー制約の作成で重複キーエラーが出力されていた。
postgresのダンプデータの順序は、レコードをcopyした後に主キー制約作成(インデックス作成)という順序になっているらしく、この様な状態となった。
これだけ聞くとPostgreSQLのダンプのバグのように思えるが、実際は違うようだ。
[調査]
元のDB(pg_dumpを実行したDB)を見ると元のDBが壊れていた。
事象としては以下のselect文で結果が違うと言う不可思議な現象だった。
①whereで主キー指定したselect 文
②whereで主キー以外を指定したselect文
これらの結果は一緒になる想定だったのだが、実行すると結果が違って、②の方が数十行多く出力されていた。
このテーブルには、主キーが設定されていたにも関わらず、明らかに重複キーの状態でテーブルに登録されていた。
これによりインデックスと生テーブルに不一致が発生したと判断した。
つまり、インデックスは正しいが、テーブルには重複レコードが存在している。
因みにpostgresはupdateする際は、追記型つまり内部で行をコピー&元の行に削除フラグをたてているはず。この削除フラグの変更が失敗したのではないかと思う。
元のDBが壊れた理由は不明。訳あって調査出来ず。
[復旧]
2回ほど復旧を実施した。もとのDBは運用環境のため、触る事が出来ない。そのため、リストア先DBの復旧を行った。リストア前、リストア後の復旧を行った。とある事情により、それぞれ違う方法を使用した。
(a)ダンプデータを修正して再リストア
中途半端にリストアしたDBは破棄して、ダンプデータをviで修正(重複レコード削除)して再度リストア。
この方法はダンプデータが巨大だとかなり時間がかかる。と言うか、でかすぎるとエディタがまともに動かなくなる。一応、ダンプデータは5GB程度だったかな?なのでこれでも復旧出来た。また、バイナリダンプの場合は使用出来ない。
(b)中途半端にリストアされたDBを復旧
select row_number over partition byで重複レコードを探す。group by having countでも良い。その結果から残したい行のinsert文を作成。
で、重複レコードを二行とも削除(主キー制約作成失敗しているため、A5では片方ずつの削除が出来なかった)。
で作成したinsert文を実行。その後、失敗していた主キー制約を作成して復旧完了。こちらは復旧の仕方が正しいのか不安がある。
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