多くの日本のIT企業はウォーターフォール開発を使っていると思います。(実際はアジャイルやプロトタイプも多いでしようが)。
ウォーターフォールの場合は、前の工程のアウトプット(成果物)が次の工程のインプットになります。建前としては前の工程に戻るという事は無いため、各工程の成果物は、品質の高いものになっている必要があります。
そのため、各工程では念入りに成果物の作成、レビューをします。かなり時間を費やすわけです。で、各工程のレビューはお客さんレビューも実施します。
ここで良く有るパターンが、各工程のレビューを自社レビューのみとしてしまうパターン。これをしてしまうと客先試験で、大ドンデン返しを食らう事があります。客先試験は大抵の場合、一番最後の工程なので途方も無い手戻りが発生する事があります。前に述べたとおり、各工程ではかなりの時間を費やすのです。それを全部ではないにしてもやり直す訳です。
そのため、各工程の成果物は、その都度お客さんにレビューしてもらい、こう言った手戻りが無いようにする必要があります。これが、正しい開発の在り方と思ってます。
ここで問題があって、お客さん側の都合で、仕様書・設計書レビューを試験後にやることが、決められているパターンや、忙しいとの理由でレビューを断られたり、試験後にして欲しいと言われて後回しにされてしまう事があります。そうしておきながら、お客さん試験でいざ使ってみると、こうじゃないと指摘をして、修正しろと言って来ます。
本来、仕事をサボった(ウォーターフォールの定石通りしなかった)のはお客さん側なのですが、それでもお金を貰っている以上やるしかないのです。こうなると前述の通り、かなりの時間をかけているわけですから、工数つまりお金の無駄使いとなってしまうわけです。なので、できることなら各工程でレビューをしてもらうよう努める必要があります。
更に言うと、各工程の最後にレビューをしてもらうだけではなく、週2位で打ち合わせをして、軽く成果物のレビューをしてもらうと大きく方向をズレること無く、方向の微調整が効きます。1チーム4人として、1人1日3ページ(実際はもっと作れるはず。)作れば、週2で打ち合わせするには、十分な量の資料が作成出来ます。
自信が無いなら叩き台レベルと言って作成完了してない旨匂わせます(これはお客さんによって未完成が気に食わないって人もいるでしょうが)。ここで言いたいのは、試験の最後に見てもらうより、各工程の最後、各工程の最後で見て貰うより、週単位で見てもらう。つまり、細かく刻んだほうが大きく道を反れることが無い※と言う事です。勿論、各工程の最後、お客さん試験も実施します。
※レビューア(成果物のレビューをする人)、試験者が違う場合で、2人の意見が違う場合、厄介なことになるのことがあります。
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