2018年1月13日土曜日

【VPN】【Aterm WG1200HP】外出先から自宅PCにアクセス

◎VPNを構築する
■ 環境
・使用機器とネットワーク構成

[外出先スマホ(Android6)]
 ↓
インターネット
 ↓
[ルーター(Aterm WG1200HP)]
 ↓
[自宅LAN内のPC(Windows10/192.168.11.3)]

・使用プロバイダ
かもめインターネット

・自宅回線
(確か)フレッツ光ネクスト マンションタイプ

・スマホのsim
 bic sim

・LAN側ネットワークアドレス/マスク
192.168.11.0/24

・ルーター
Aterm WG1200HP FW:1.0.32

■ 目次
1. ルーターのポートマッピング設定
2. Windows10(常時起動)のPPTPサーバ設定
3. AndroidのVPNクライアント設定
4. グローバルIPアドレス変更時のメール送信設定

■ 作業手順
1. ルーターのポートマッピング設定を行う。
1.1. クイック設定Webを開く。
 1) ブラウザ起動。
 2) アドレス欄に192.168.11.1を入力。(アドレスは適宜読み替えること。)
 3) ユーザ名/パスワードを入力。
1.2. クイック設定Webでポートマッピング(ポート転送)を設定。
 1) 「詳細モードに切り替え」ボタン押下。
 2) 「詳細設定」リンク押下。
 3) 「ポートマッピング設定」リンク押下。
 4) 「すべて削除」ボタン押下。※1
 5) 以下を入力し、「設定」ボタン押下。
  ・IPアドレス:192.168.11.3(LAN側のPPTPサーバアドレス。適宜読み替えること。)
  ・プロトコル:TCP
  ・ポート範囲:1723
  ・コメント :VPN PPTP
1.3. WG1200HPの電源を抜き差し。※2
1.4. WAN側IPアドレス確認。
 1) 再度、手順1.1.を行う。
 2) クイックWebで「現在の状態」リンクを押下。
 3) ブラウザを下部のほうにスクロールさせ、WAN側情報のIPアドレスを控える。

※1 WG1200HPのマニュアルによると、VPN設定を行う場合、ポートマッピングは1つしか設定できないとのこと。ただ、自分が試したところ複数設定した場合でもVPN接続に成功する。
※2 要らないと思われるが、一応実施。クイックWebからの再起動は5.2GHzWiFiがリセットされない問題があったので、使用を控えている。

2. Windows10(常時起動)のPPTPサーバ設定
2.1. ネットワーク接続画面を開く。
 1) キーボードの Winキー + X、Wを押下。
 2) 「アダプターのオプションを変更する」を押下。
2.2. 着信接続(PPTP)を構築する。
 1) キーボードの Alt+Fを押下。
 2) 「新しい着信接続」を選択。
 3) VPN接続対象ユーザのチェックボックスを押下し、「次へ」ボタンを押下。
 4) 「インターネット経由」のチェックボックスを押下し、「次へ」ボタンを押下。
 5) 「インターネット プロトコル バージョン 4 (TCP/IPv4)」を選択し、
  「プロパティ」ボタンを押下。※3
 6) 以下を指定して「OK」ボタンを押下。
  ・呼び出し元にローカルエリアネットワークへのアクセスを認める:ON
  ・IPアドレスを指定する:ON
  ・開始アドレス:192.168.11.90※4
  ・終了アドレス:192.168.11.99
  ・呼び出し元のコンピュータが自分のIPアドレスを指定できる:OFF※5
 7)「アクセスを許可」ボタンを押下。
 8) 「閉じる」ボタンを押下。
 9) Windows10を再起動。(要らないと思われるが一時実施した。)

※3 環境によっては不要かも。自分の環境では必要だった。
※4 IPアドレスは適宜読み替えること。
※5 ONでも良い。

3. AndroidのVPNクライアント設定
3.1. VPN設定を開く。
 1) ホーム画面でアプリボタンをタップ。
 2) 「設定」ボタンをタップ。
 3) 「もっと見る」をタップ。
 4) 「VPN」をタップ。
 5) メニューボタンをタップ。
 6) 「VPNプロファイルの追加」をタップ。
 7)以下を入力し、「保存」をタップ。
  名前        :自宅ネット
  タイプ       :PPTP
  サーバーアドレス  :手順1.4.で確認したIPアドレス。※6
  PPP暗号化(MPPE) :ON(チェックした状態にする。)
 8) 上記で生成された「自宅ネット」をタップ。
 9) 以下を入力し、「接続」ボタンを押下。
  ・ユーザー名:Windows10アカウントのユーザー名。
  ・パスワード:Windows10アカウントのパスワード。
  ・アカウント情報を保存する:ON(チェックした状態にする。)

※6 プロバイダや契約内容によるが、WG1200HPを再起動すると、グローバルIPアドレスは変わってしまうのでAndroid側のIPアドレスを入力しなおす必要がある。そのため、この手順の前に再確認しておくと良い。

以上でVPN設定手順は終了。
うまくいった場合は、スマホ画面に「接続されました」と表示され、Windows10の「ネットワーク接続」画面にも「1クライアントが接続しています」と表示される。スマホのESエクスプローラーやRemoteDesktopなどで、LAN内のPCにアクセスできる。

4. グローバルIPアドレス変更時のメール送信設定
4.1. yahoo等のフリーメールアドレスを取得する。
  メールアドレスが1つ以上必要。GmailはIPアシストが未対応?(2018/1/13現在)
4.2. フリーソフト「IPアシスト」ダウンロード
 1) ブラウザを起動。
 2) アドレス欄に以下を入力
  http://www.geocities.jp/y_karasuma/download.html
 3) IPアシストのexeをクリック。
 4) ダウンロードしたzipファイルを展開。
4.3. 設定ファイル修正(バージョンが3.56βの場合のみ実施※7)
 解凍したフォルダ内のipasi3.iniをエディタで開き、以下のように修正して保存。
  ・Site_select=0
  ・UGTOP_終了文字列="<br>"
  ・UGTOP_開始文字数=5
  ・UGTOP_終了文字数=5
4.4. IPアシスト起動&設定
 1) ipasi3.exeを起動。
 2) 「WAN-IP」ボタンを押下。
  ⇒グローバルIPアドレスが表示されること。
 3) メニューの[設定]-[メール設定]を選択。
 4) 以下を入力し、「テスト送信」ボタンを押下。※8
  ・宛先アドレス:hoge@gmail.com
  ・送信元アドレス:aho@yahoo.co.jp
  ・SMTPサーバアドレス:smtp.mail.yahoo.co.jp
  ・SMTP認証を有効にする:ON
  ・ID:aho
  ・Password:ahobakakuso
  ・ポート番号:587
 5) テスト送信に成功したら、「OK」ボタンを押下し、設定画面を閉じる。
 6) メニューの[設定]-[メール送信【有効/無効】]-[メール送信【有効】]を選択。
 7) メニューの[設定]-[起動時メール送信]を選択。
 
※7 リリースされている設定ファイルに不備があるのか、一部の環境のみ発生するのかわからないが、これをやらないと「設定ファイル異常」と表示され、起動できない。
※8 アドレス等は読み替えること。また、宛先アドレス・送信元アドレスは同じアドレスでも可能だが、gmail.comを送信元アドレスにすることはできない。(2018/1/13現在)

■あとがき
 鬼門はやはりWG1200HPで、最初は上記の手順でやってたはずだが、駄目だった。その後、ポートマッピング設定を1エントリにしたり、再起動したり、ポートマッピングに47をいれたり、しばらく時間を置いたり、いろいろやってたらいつの間にか接続できてた。


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